■「東京城南居酒屋探偵団」団長でホッピー原理主義者の「居酒屋探偵DAITEN」が東京・川崎・横浜の居酒屋を探訪。過去に探偵した居酒屋の【地域別一覧表】が便利。「DAITENのがっかり録」では愚痴話。小説も公開。さらに、公演情報など演劇に関する様々な情報も紹介。
居酒屋探偵DAITENの生活
新宿 もつ焼き「きくや」
2008-03-18-Tue  CATEGORY: 居酒屋探偵DAITENの生活
居酒屋探偵DAITENの生活 VOL.086  2008年3月18日(火)   【地域別一覧表へ】

※2008年3月22日午前 60000カウント通過 感謝!


新宿 もつ焼き「きくや」

 すでに時間は午後11時近くであった。本日の二軒目、歌舞伎町の「番番」を出た後、OZAKI先生と二人、一度は新宿駅東口を目指した。しかし、靖国通りから大ガードを越えて行った方が小田急線で帰るOZAKI先生の便利が良いということで、西口へ足を向ける。
 ところが、途中にあの新宿で知らない人はいない酒場街、昔はもっと即物的な名称で呼ばれていた「思い出横丁・やきとり横丁」があるのである。

 「もう時間も遅いので一周して見るだけね」と、線路沿いの「やきとり横丁」を通り、新宿駅側から「思い出横丁」の真ん中の路地に入る。
 しかし、歩いているうちに、我慢が出来なくなるのは当然の結果である。
 「それでは、一杯だけね」と言いながら、もう一度「やきとり横丁」に戻り、入ったのはもつ焼きの「きくや」である。
 以前、OZAKI先生が仕事仲間の編集者の方から教わったと言って、私を「やきとり横丁」に連れて来た。
 「たしか、このあたりなんですが・・・」と言いながら入ったのは、どう見ても「名店」とは言えぬ店。酒の価格も高め、つまみもあまりおいしくない。
すると、いつものOZAKI先生の一言。
 「なんだか・・・その・・・間違ったみたいで・・・」を聞かされる。
 こういうことは、以前にも渋谷でもあった。その事は、2007年2月16日の記事に書いている。

 時間が無かったので、その編集者の方に正確な場所と店名を聞いて、再び挑戦することにした。しかし、それからずいぶん時がたってしまっている。
 「先生がその人に連れて来てもらった店は、きっとこの「きくや」さんか、少し先の「第二宝来家」さんのどちらかだと思うよ」と言いながら店に入る。
 入ってすぐに頼んだのは、やはり、元祖酎ハイボール(300円)である。氷入りのジョッキに入って出てくるのは、独自にブレンドしたという焼酎のハイボールである。すっきりとしてうまい。
 夜遅い時間に炭酸類は胃に悪いと躊躇いながら、一杯をゆっくりと飲む。単なる焼酎のソーダ割よりも味わいがあってとてもうまい。
 レモンサワーの元祖は中目黒にあった「ばん」で出されたサワーである。そして、酎ハイの元祖はここ「きくや」の酎ハイボールであると言う。元祖は色々とある。

 お通しはシラス入り大根おろし(280円)である。この辺としては、比較的良心的な価格である。つまみは、もも肉(120円)を2本焼いてもらい、生サバ刺身(680円)である。
 OZAKI先生がメニューの中に「きびなご」を発見した。水道橋の「うけもち」で、七輪で焼きながらうまい「きびなご」を食べたのは数時間前である。
 「一晩に二回も出会うのは珍しいですね」とOZAKI先生。
 「最後の一杯を我慢できなかったね」と私が言う。すると、
 「今日の一杯が明日の百杯に匹敵するかもしれませんよ。今日の一杯を我慢すると、明日の百杯につながってしまうかもしれない。」と、OZAKI先生。
 「たった数メートルの違いで、店と店に格段の差がついてしまう。新宿の街は、当たりとハズレが町中にあふれているね。恐いところだ。」と私が言う。すると、
 「新宿は、まるでルーレットのような街ですね。赤と黒の境目ひとつで大きな違いがある。玉が入れば当たり、入らなければハズレ。」と、OZAKI先生が言う。

 二人ともそれぞれ新宿で若い頃を過ごした。しかし、私は最近あまり来なくなってしまった。歳を重ねると、新宿の喧噪の中を歩くことが億劫になってくる。しかし、それも酒が入れば違ってくる。あの頃のように、人を避けながら縫うように歩くことが出来る。肩が触れ合わぬように。

 約40分ほどの滞在であった。二人でお勘定は2,110円であった。


新宿 もつ焼き「きくや」
東京都新宿区西新宿1-2-8
電話03-3342-5928
無休 営業時間 15:00〜24:00
JR「新宿駅」西口より徒歩3分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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