■「東京城南居酒屋探偵団」団長でホッピー原理主義者の「居酒屋探偵DAITEN」が東京・川崎・横浜の居酒屋を探訪。過去に探偵した居酒屋の【地域別一覧表】が便利。「DAITENのがっかり録」では愚痴話。小説も公開。さらに、公演情報など演劇に関する様々な情報も紹介。
居酒屋探偵DAITENの生活
目黒 居酒屋「よし」
2007-07-27-Fri  CATEGORY: 居酒屋探偵DAITENの生活
居酒屋探偵DAITENの生活 VOL.031  2007年7月27日(金)   【地域別一覧表へ】


目黒 居酒屋「よし」

 毎週金曜日はプロジェクトの稽古日である。稽古帰りに他のメンバーと別れ、SAKURA創間元哉と3人で目黒駅近くで軽く飲むことにする。いつもの反省会である。

 目黒駅のすぐそばのメグロードというビルの地下1階にその店はある。権之助坂を少しだけくだった所にビルの1階入口があるが、目黒駅前側から入る裏口があって、そちらは地上2階の高さからビルに入るようになっている。今日は裏口から入ったので、地下2階に降りる感じである。しかし、そこは地下1階である。店名は居酒屋「よし」。店の入口にはホッピー提灯がぶらさがっていた。私はホッピー提灯を見ただけで安心してしまうのである。

 店に入ると左手に5人ほど座れるカウンター、右手に広いスペースがあり、4人掛、6人掛のテーブルが十卓ほどあり、奥には20人近く座れる畳敷きの小あがりになっている。72名まで店に入ることが出来るそうである。思いの外広い店内である。

 三方の壁は品物と金額の書かれた短冊で埋め尽くされている。あまりの多さになかなか目が定まらない。刺身、揚げ物、煮物、居酒屋の定番のつまみは何でもある。焼酎のボトルメニューの上に、生ビール20リットル(18500円)、生ビール10リットル(10500円)という短冊まである。樽生を買い切るということだろうか。面白い。

 SAKURAはサッポロ黒ラベル大瓶(490円)、創間君はサッポロ生ビール中(450円)、そして私はどこにも値段が書いていないホッピーセット氷なしである。
 
 つまみは、あじ刺身(300円)、シメサバ(390円)、オニオンスライス(250円)、レバニラ炒め(550円)をいただく。
 今日のあじ刺身は評判が良くて、すべての卓に出たので、あと2匹しかないそうである。

 やがて、瓶ビールと生ビールがやってきて、次に登場したのがホッピーの瓶とジョッキ。もちろん氷なしである。
 ジョッキとホッピーがよく冷えているのでいわゆる二冷である。ところがこのホッピーセットが変わっている。焼酎はジョッキの中に入ってこない。宝焼酎の360ミリリットル瓶が1本ついてくるのである。

 少し心配になって値段を聞いた。ホッピーと宝焼酎ハーフボトルのセットで980円である。ホッピー外の追加は250円。私のように、アルコール5パーセントの本来のホッピーの飲み方で飲む人間にとっては、この焼酎の量は多い。ホッピー外が全部で4杯は必要である。ホッピー5杯で1980円という計算になる。
 
 ホッピーの話を色々と話しているうちに、創間君に「新岳さんはホッピー原理主義者ですよね」と言われた。ホッピージョッキの下から一つ目の印で、アルコール5パーセントホッピーを氷無しで飲む。そんなホッピーの本来の飲み方を頑なに守って飲んでいる。自宅にホッピージョッキやタンブラーまで買い込んでいる。酒席でホッピーがどんなに良いかを力説してしまう。「ホッピー原理主義者」とはうまい言い方である。

 ドライマティニとは、ジンとベルモットのカクテルである。究極のドライマティニは何か?、それは、冷やしたジンを注いだマティニグラスの上をベルモットの瓶をいったりきたりさせて、中には入れないものだというジョークを聞いたことがある。この逆で、ホッピーに入れる焼酎を少なくして、ついには数杯目からはホッピー外だけ飲んでいる自分に気づく時がある。それほどホッピーの味が好きなのである。事実、この日も、宝焼酎の半分は創間君に提供、3杯目には焼酎を入れなかった。

 店は入った時から気になっていたことがあった。女将さんらしき人の左手に痛々しく大きな湿布が貼ってあるのである。右手一本で品物を運んでいるのである。ついに、ご本人に聞いてみた。すると、ほんの数時間前に骨折をしたという。調理場との間の段差につまづいて、手をついてしまったという。見せてくれた手は大きく腫れている。まさに骨折である。それでも、帰ることはできず、午前3時まで開いている店を守らなければならない。女将は笑いながら話している。

 マスターが作り、女将がフロアを担当する。個人経営の居酒屋のマスターと女将は、本番をかかえた主演俳優主演女優のようである。代わりはきかないのである。

 途中で、ポテトフライ(480円)とアツアゲ(380円)を頼んだ。
 最後に、サッポロ黒ラベル大瓶(490円)をもう1本もらって閉めの乾杯をした。

 1時間45分ほどの滞在。3人で6680円であった。
今まで、稽古後に目黒で飲む店が少なかった。ここは少し大人数でも入ることが出来るので、SAPの若者たちとも来ることが出来るかもしれない。わかりにくい場所にあるので、客のほとんどが会社帰りのサラリーマンの常連さんたちのようである。よい店をみつけたものである。帰りがけに「お大事に」と言って再訪を約束した。

目黒 居酒屋「よし」
東京都品川区上大崎2−26−5 メグロード地下1階
03-3493-1435 
定休日 日曜
営業時間 11:30〜14:00 17:00〜翌3:00


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